マスメディア体験記 |
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東京短期大学歯科衛生学科 准教授 野村正子現代はマスコミュニケーションの時代と言われています。従来型のマスメディアといえば、新聞・雑誌・ラジオ放送・テレビ放送が挙げられます。私個人の話で恐縮ですが、ここ何年か、テレビ（ＮＨＫとＮＨＫＥテレ）に出演させていただく機会があり、そのことについて度々質問を受けますので、この場をお借りしてまとめてみようと思います。
2011年10月1日・8日の両日に、歯学部67回生の米山武義先生の推薦で「名医にQ」に出演しました。タイトルは、10月1日が『万病のもと！歯周病』1)で、その時の視聴者からの質問に回答する内容で、10月8日に「歯周病 あなたの疑問に答えます」1)が放映されました。歯周病専門医、糖尿病専門医の先生方に囲まれ、日本歯周病学会認定歯科衛生士の立場でお話しました。翌年、2012年6月7日には、沼部幸博教授からの要請で、「きょうの健康『実はこわい歯周病 徹底対策』」2)で、歯磨き指導の実演をしました。放映に合わせて「NHKテレビテキスト きょうの健康」5)の掲載原稿の確認も並行して行いました。 この「名医にQ」と「きょうの健康」はＮＨＫを代表する健康番組の双璧であり、事前にＮＨＫと出演者の打ち合わせにより校閲・推敲されたシナリオに沿って、秒刻みの撮影がスタジオで行われました。放映分は「NHK健康番組100選」としてＤＶＤ化され、2014年より市販されているので、デジタル媒体とはいえ、紙媒体（書籍）のように手元に残るので嬉しいです。 2013年2月20日には「あさイチ『30代から要注意！！歯周病対策』」に生出演しました。「あさイチ」は朝の情報番組であり、夜が明けぬ暗いうちからＮＨＫのスタジオに赴きました。まだ始発電車が動いていないので、ハイヤーが自宅まで迎えにきました。この番組も、事前にシナリオの構成についての打ち合わせや、仕込みのビデオ撮りは終了していましたが、生放送のため、ＭＣやゲストタレントの想定外の質問が突発的にどんどん突っ込まれるので、モニターを見る余裕もなく、大変緊張しました。生放送はその場でのやりとりがすべて放映されるので、終了後モニター画面が切り替わった時には、さすがにホッとしました。 2014年10月28日には「Ｒの法則」という、中・高校生向きのバラエティ番組に出演しました。タイトルは『女子高校生 口の悩み』でした。10代向きの番組だったためか、最初にクイズ形式を導入したいと話があり、バラエティ初体験の私はびっくりしました。ＭＣも出演者もいわゆるジャニーズ系で、視聴者である女子高生が口腔に興味をもってくれるのだろうかと少々不安でした。この番組は、実際の女子高生への聞き取り調査を重ねるごとに、刻々と番組内容に反映され変化するため、当初、歯肉炎・口臭・歯並びあたりが悩み事の上位にでてくるだろうと想定して話を進めていましたが、実際の１位は「口内炎」でした。内容の変化に応じて打ち合わせはメールで即時に行い、東京短大の4階実習室で撮影した様々な内容を、編集でバラエティ番組に仕上げる手法には驚嘆しました。おもしろさ、興味を引くワードの選択は、プロまかせでしたが、視聴者である女子高生に対して「日本歯科大学東京短期大学」のPRになったかなと自負しています。 さて、Ｗｅｂやブログなどのお蔭で、即時に情報が共有できる時代になりました。前述の女子高生たちは、SNSで即時にコミュニケーションもとっていることでしょう。ニュースはパソコンや携帯電話で確認できるから、新聞をとらなくてよいと考える人も多いと聞きます。多様化したマスメディアは、今後どうなっていくのでしょうか。文系女で紙媒体好きの私は、もはや時代遅れになったのだなと感じています。 図書館所蔵のNHK「歯の病気」関係資料
DVD *DVDは、著作権のため館内閲覧となります。
1)NHK健康番組100選 ここが聞きたい!名医にQ！・歯の病気 万病のもと！歯周病 (2011年放送 請求記号:D.43L) [野村先生出演] 実はこわい歯周病徹底対策 (2012年放送 請求記号:D.43L) [沼部先生・野村先生出演] 3)NHK健康番組100選 ここが聞きたい!名医にQ！・歯の病気 要注意！女性の歯周病 (2012年放送 請求記号:D.43L) [沼部先生出演] 4)NHK健康番組100選 きょうの健康・歯の病気 90歳までしっかり噛（か）もう！歯イキイキ健康術 (2013年放送 請求記号:D.92L)
NHKテレビテキスト 5)きょうの健康 2012年6月号：実はこわい歯周病徹底対策 (請求記号:D.43 N 99 500005242) [沼部先生・野村先生執筆] (2014.12.17up) |
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