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口腔保健を担う歯科衛生士の育成を目指して!

 

  東京短期大学・歯科衛生学科教授  合場 千佳子

 本学では、2005年4月より3年制の短期大学に移行し、2009年には学士(口腔保健学)が取得できる歯科衛生学専攻科を立ち上げ、専門性の高い歯科衛生士教育を実践しています。また、2013年4月から口腔リハビリテーション学専攻科も設置され、歯科保健医療を取り巻く環境の変化に応じて柔軟な教育を行っています。

 写真1:

 上級生から下級生への保健指導実習

 

 写真2 :

 日本歯科衛生学会参加の専攻科生

 本科の教育では、高齢者の増加にともない介護・福祉分野の科目や口腔機能の維持向上に関連する言語発達・摂食嚥下分野を多職種の先生方が教えています。また臨床・臨地実習では、将来の歯科衛生士の姿が描けるように、さまざまな専門領域で活動する先輩歯科衛生士との交流を深めていることも特徴のひとつです。先輩から保健指導を受ける授業では、下級生の本学に対するモチベーションがアップするよい機会となっているようです(写真1)。専攻科は、学生の自主性を重視したカリキュラムを編成しています。なかでも、特別研究での論文作成は、日頃から興味や問題意識を持つテーマに沿って解決する能力が身につきます。恒例になりました学会への参加では、専攻科生の研究マインドが刺激されているようです(写真2)。科学的な視点をもった歯科衛生研究のモチベーションにもつながることでしょう!

写真3 :

Esther M. Wilkins先生

 最後に、図書館に所蔵されています「Clinical Practice of the Dental Hygienist」の著者であるEsther M・Wilkins先生の今から2〜3年前のお顔をご紹介します(写真3)。親しい歯科衛生士教員が訪れたとき、お仕事をされていた先生のスナップだそうです。Wilkins先生は日本の歯科衛生業務にも多大な影響を及ぼした方です。とりわけ、論理的思考のツールを利用した「第W編 ケアプランニング」は、今後歯科衛生士が取り組むべき「歯科衛生過程」の参考になりますので、ぜひ読んで頂きたいと思います。

 

 

(平成25年1月11日記)

図書館追記

*「Clinical Practice of the Dental Hygienist」の所蔵する版と翻訳本

 原書:初版(1959),第3版(1971)〜第10版(2009)

 翻訳:歯科衛生士の臨床(原著第10版の訳, 2008年)

歯科衛生士ハンドブック(原著第4版の訳, 1986年)

 関連書:「Student Workbook for Clinical Practice of the Dental Hygienist」(第9版, 2009)

 図書分類記号:D.94 W684 (上記図書の分類記号は、皆同じです)

 

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