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社告・発刊の辞

〜「歯科新報」創刊号〜

 

 歯科新報は、明治41年11月30日に発行されました。その創刊号最初の頁に、「社告」と「発刊の辞」が当学創立者、中原市五郎先生によって執筆されています。歯科医教育および歯科医学の発展、口腔衛生思想の普及などを目的として発行することが記載されています。日本の歯科医学の発揚を感じる一文で、旧字体カナ交じりの文体ではありますが、どうぞご高覧ください。

「社告」・「発刊の辞」

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 社告

 寒冷の候各位弥々御精穆の段奉賀候陳者歯科新報は曩に共立歯科医学校交話会の機関雑誌として専ら学術上に渉る事項に精神を集中して記載したりしが社会の進歩と時運の到来とは将に吾人をして斯る小範囲内に跼蹐するを容さず即百方考究の末新に歯科新報社を組織設立し其紙面は従前に増して改良を加え最も意を記事の精選に努め学術上の論説愈々精緻に入り時に或いは教育行政上の問題に及び技芸人事等漏す所なく大凡斯界に起る細大の事件は之れを網羅して大方の購読者諸君の便益を計らんと欲す各位此の意を諒察せられ願くは御愛読の栄を給わり度願上候

敬具

 

 歯科新報社

 社長 中原市五郎

     外社員一同

 

(2014.6.5up)