一般に、図書館のウェブサイトにおける利用者の行動パターンとして、その最初の 訪問時から特定の目的やタスク(「図書/文献を探す」「著者を捜す」「特定テーマについて調べる」など)を持っている傾向が強くみられます。

 そのような中、ひとたびその利用者が目的やタスクを達成できない体験をしてしまうと、利用者の満足度が低下するだけでなく、図書館やその運営母体である組織(大学、企業、公共図書館など)の持つ信頼性やブランド性をも著しく損なってしまうことにつながりかねません。

 また、広くの人たちに開かれた存在としてのウェブサイトでは、特定の利用者だけではなく、高齢者やインターネット初心者を始めとした、すべての人々に対して、使 いやすくアクセスしやすいように配慮されていることも大切な条件になってきていま す。

 こういったサイト構築にとって不可欠な視点である「ユーザビリティ(使い勝手、 使いやすさ)」や「アクセシビリティ(アクセスのしやすさ、さまざまな環境に対す る配慮)」について解説すると同時に、そもそも図書館情報学を源流に持つウェブサイトの情報整理法である「インフォメーション・アーキテクチャ」の考え方についても言及していきます。