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キ シ リ ト ー ル
新しい甘味料/虫歯の発生/その抑制効果

キシリトールとは

 
1.天然の素材の甘味料
 キシリトールは自然界に存在する天然の5炭糖の糖アルコールです。多くの果実や
野菜の中に含まれ、また人体でも作られます。
 工業的には樺の木やその他の樫木のキシラン・ヘミセルロースを原料として作られ
ます。キシリトールはすべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同等の甘味度です。
  <自然界に存在するキシリトール>

   品名     キシリトール食有量(mg/100gd5)

2.冷涼感のある甘味質
 キシリトールは溶解時に吸熱反応が起こり、口の中でたいへん
爽やかな冷涼感が得られます。ミントフレーバーと併用した場合
特に顕著にその効果が現れます。

3.血糖値に影響を与えません
 キシリトールはインシュリンに関係なく代謝されるので糖尿病患者
も安心して摂取できます。

4.エネルギー
 キシリトールは砂糖の75%(3kcal/g)です。

5.安全性
 キシリトールはアメリカ、カナダ、EC諸国など世界38カ国以上の
国々で食品、医療品用途で認可されており、FAO/WHO合同食品規格
委員会より『一日の許容摂取量(ADI)を特定せず』という最も安全性
の高いカテゴリーとして評価されています。

虫歯発生のメカニズム
 虫歯は多くの要因により起こる病気ですが、大きく分けると体の健康状態、
ロ腔内の糖質食品の残存量や時間、ロ腔内細菌、特に虫歯発生細菌が組み合わ
された時発生する疾病です。
<虫歯の発生の要因>

虫歯の要因図(28k)

 そのうち、歯を直接う蝕する細菌については、ストレプトコッカスミュータンス
(SM)菌がよく知られています。 
 歯の表面や間に生息するSM菌は、糖を分解して歯垢(プラーク)を作り出します。
プラークは菌を繁殖させ、糖を発酵して乳酸を含む種々の酸を生成し、高濃度の酸
と接触した歯のエナメル質は腐食され、穴があくことになります。

キシリトールの虫歯抑制メカニズム
1.口腔内細菌に対しての非発酵性
 砂糖を摂取した時、口腔内のpHレベルは急速に低下し、歯のエナメル質の脱灰が
生じます。キシリトールは口腔内細菌によって全く発酵されませんので酸は生成せず、
pH値も変化しません。
<各種甘味料の酸生成の比較>

酸生成比較グラフ(17k)
2.虫歯菌の成長抑制
 キシリトールは歯垢とその中の虫歯菌を減少させることがユリビエスカのキシリト
ールガムでの研究などで実証されています。このような効果が実証されている甘味料
はキシリトールだけです。

3.歯質の再石灰化の促進
 キシリトールは唾液の分泌を刺激し、それによって口腔内のカルシウムレベルが増大
し健康な歯の脱灰防止と再石灰化効果を促進することにより、虫歯の発生を防止する
ことがWHOのフランス領ポリネシアでの研究などで実証されています。

4.口腔内細菌の非順応性
 非う蝕性の甘味料も継続的に摂取し続けると、口腔内の細菌が順応して砂糖と同様に
発酵され、酸を生成することが知られていますが、キリシトールだけは他の甘味料と異
なり、10年以上継続的に摂取しても全く口腔内細菌は順応しないことが、数多くの研究
で実証されています。